伝統と革新、日々修練の若きリーダー

製織主任 川本

入社7年目、製織(せいしょく)部門の主任である川本さん。IKEUCHI ORGANICの心臓部である機場の若きリーダーです。タオル製織の伝統的な業務から、近年ではショール、ストール、マフラー、縫い目のないホールガーメントで編むベビーニットなどを生産する編み機も担当しています。生き物のように日々変わる糸のコンディションを見極めながら、織機を管理する職人としての矜持を愛嬌のある笑顔を交え語ってくれました。

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「どないすんねんこの塊は。これは回らんなぁ…」

――川本さんの仕事内容についてお聞かせ下さい。

もともと、保全工というんですかね、機械の調整だったり修理だったり、段取りの作業になります。実際の機織りさん的な仕事は人がいないときしかしません。それよりはどこか悪いところないかを見て回る方が主になってきてるんで。

――他の機場の方からも話を聞いたのですが、タオル製織の現場では、機械の面倒を見るのが非常に重要になってくるのでしょうか?

そうですね。糸の段階でけっこう織れる織れないが決まる部分はあるんですけど、それを実際に(織機に)かけてみて、糸の調子を全部そろえていくということなので。それによって機織りさんが織りやすい織りにくいが出てきます。そこの調節が難しいですね。

――糸の調子は、整経機でビーム(伸べ)に巻いて、その段階で調子が悪くなるんですか?

そうですね。ビームに巻いてる段階で、ほぼ状態が決まりますね。

――季節によって巻いている糸が固め柔らかめとかあるのでしょうか?

季節によっては特にないと思うんですけど、糊のつき方次第ですよね。糸にどれだけ(糊が)入ってるかどうかなんで。

――ビームを見て糸の調子の善し悪しがわかると?

そうですね、糊の付き具合とか、糸の状態とかを見たときに、全部ラインにセットするのでそのときに、これちょっとしか櫛入れてないのにもう団子が出来ている。「どないすんねんこの塊は。これは回らんなぁ…」とか言いながら(笑)。

――そういうことがあって、織機が止まったりするんですよね、原因は糸の調子が多いのでしょうか?

もう糸がほぼほぼだと思うぐらい。

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無縫製ホールガーメントで編む編み機への挑戦

――編み機を担当されたにはきっかけはあったんでしょうか?

きっかけは、ないですよ(笑)。社長から「お前が面倒見ろ」と。デザイン作ったりはできないから、それは堺(注:社内デザイナー)にやらすから、機械はお前が見ろと(笑)。「わかってるから、お前が(デザインを)できないのはわかってるから」と決めつけられて(笑)。

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オーガニックエアーの苦労

――以前、東京ストアのイベントで、オーガニックエアーが織るのが大変って話されてましたよね?

エアーは嫌い(笑)。嫌ですねー糸が結べないですから、基本。(糸が細いから)弱すぎる、弱すぎるから糸結んでこうやったら(糸を引っ張るしぐさをする)切れるんです。

――機織り泣かせですね。

何回糸結ばないかんのやろう1本の糸に…。で、糸通してまわしたらそこが切れる。(他の糸を)触ったらいかん。

――よく商品化出来ましたね。

ホント凄いですよ、(機織り担当の人は)よう回してくれよると。心折れずに(笑)。

――機場の仕事でやりがいを感じたりする時はどんな時でしょうか?

やっぱり(織機が)回るようになったら面白いですよね。「こんな伸べでどうやって動くようにするんねん」っていう。糸がグズグズやないかというのが回るようになったら、それは楽しいというか面白いですね。

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薄さ、軽さ、使いやすいのが一番

――川本さんの好きなIKEUCHI ORGANICのタオルについてお聞かせください。

(オーガニック)316ですね。

――オーガニック316の好きな理由は?

使いやすいですよね。薄さ、軽さ、使いやすいのが一番かな。

――薄さ、軽さだとオーガニック120もバランスが良いと思いますが、やっぱり316ですか?

3の方が柔らかい感じがするので。5はちょっと重い感じが。まあ僕の中でですけど。(注:3→オーガニック316、5→オーガニック520)

――そのタオルは何年ぐらい使ってますか?

2年ちょっと。3を使ったり1も使うし、色々使いますけど、頻度が多いのは3ですね。

――好きなタオルの色はナチュラル系ですか?

ほとんど白ばっかりですね。ベージュ、ブラウン系もあるけど白ばっかりですね。

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IKEUCHIのタオルを進化させるために出来ること

――川本さんが仕事をしてて、大事にしてることは何でしょうか?

今、主任という職責を与えてもらった所なので、責任が少なからず出てくるので、そこを品質管理とか解反と一緒に、出さない様にしたいですね。

――出さない様にっていうのは?

B品に関してですね。

――今後こういう商品をつくりたいとか、こんな仕事したいとかありますか?

とりあえずスルーザー(織機名)の研修会に行かせてもらえるんで、それに早いところ行きたいなぁ。ちゃんと勉強しないと代替わりしてしまうんで。

――どんどん知識とか貪欲に吸収したいですか?

そうですね、していかないといけないなと。

――川本さんIKEUCHIの織機で得意な織機はありますか?

ないですよー、浅ーく広くです(笑)。

――まず知識を広げて掘っていくという仕事になりますよね?

(織機の機種によって)仕様は全く違ってきますからね。織機の原理を研修のときに掘り下げていきたいというところですね。

インタビュー2016年1月
取材・文/牟田口、神尾
フォトグラファー/木村 雄司(木村写真事務所)

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