もっと夢のある職場に先輩としての提言

製織担当 松本

入社7年目、50代と人生のキャリアも後半戦に入った製織職人の松本さん。製織の職人内でもひときわ明るく社交的でムードメーカーです。今後のIKEUCHI ORGANICに必要な若い力について、具体的なアイディアや若手人材育成についての持論、好きなタオルについてなど、インタビュー時間いっぱいに語ってくれました。

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機場のバイプレイヤーを目指して

――松本さんは今までIKEUCHIでどのような仕事を行ってきましたか?

始めは解反(かいたん※1)と検品。それから3年ぐらい前に今の製織の仕事です。製造でも(社内では)いろいろなジャンルがあって、マルチに多少でもできればいいと思って。4年ぐらいあっちにいてもう大丈夫だし、こっちは3年でまだちょっと未熟ですけど、両方(の仕事が)繋がってきて色々な面が見えてきます。

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直営店を運営する強みを育成に活かす

――中堅どころの職人として、若手育成について何か考えはありますか?

今のウチの会社なら、東京でも福岡でも2日ぐらいでいいので、直営店の方に販売応援的な研修に行けばいいんですよ。直接お客さんにタオルの説明をして、傷が入っているのをこう直してと、iPadとかで説明してもいいですよね。写真入れて、データベース化して。「私らがこういう仕事しているんですけど、まずここに糸が1本ずつ通って、今織ってる品物がこれで…」と。他に、動画でもいいし、「(織機の音が)うるさいですけど、機械が動くんですよね」「織っている時に織物に傷などが付くと、商品にならずに、わけあり品として今治のタオルフェア(※2)という地域のイベントに出したりします。店頭やネットショップでお客様に対しては、傷や不良のない品を出しているんです。もしよかったらタオルフェアの時に今治に来てください」と言えますよね。

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タオルソムリエがもったいない(笑)

せっかくタオルソムリエ(※3)を社員全員で取っているんだから、職人が店頭に立つ研修があってもいいんじゃないかなとずっと前から思っていたんですよ、店舗が出来たときに。売り場のプロもおるけど、裏方の人間もたまには前に出てもいいんじゃないかと思ってたんですよ。作り手と買い手をダイレクトに繋げるし。僕はそれをずっと(今までの職歴で)経験してたんで。

愛媛だと三越とか高島屋とかが、地方のハイレベル(な小売店)ですよね。東京は普通(に存在する小売店)がハイレベルじゃないですか。そういうのが見られるのは彼らにとってもいいモチベーションになると思いますよ。自分の知らない世界を見せるというのも年長者の仕事だと思います。ぼくも先輩に引っ張っていってもらったところはあるんで。

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――単純にモチベーションも上がりそうですよね。表参道のきれいなお店にいったら、作るキモチも変わりますよね。

都会という怖さもあるかもしらんけど、話せば(言葉の通じる)日本人な訳やから。若い子たちも、普段おとなしいけど、ちょっと度胸付けるのにも(接客も)考えてもらったら。でないとタオルソムリエがもったいないわ(笑)。ひと月ぐらい必死で勉強して取って、意外と(タオルソムリエ検定は)難しいんですよ。

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好きなタオルはオーガニック120

――好きなタオル、オーガニック120を選んだ理由を教えて下さい?

ザ・スタンダード!これを基準に始まる、これからスタート、120がザ・タオルです。色はポピュラーなアイボリー系も好きです。

――IKEUCHIのタオルは自信を持って人に勧められる?

使えばよく考えられているし、モノはいいですよ、他のタオルと比べても。今治のマークにとらわれていない(※4)のもいいです。それにとらわれずに放射状にいろんなものが出せるのはいいことだなと。

IKEUCHIのビジョンを実現するために

――最後にIKEUCHI ORGANICの未来についてひと言お願いします。

若手職人に5年後、10年後を考えさせるためにも、先輩がいい教育をしていく、それが会社の未来をつくるから。社長も70年も80年も(会社を)続けるというなら、そうして受け継いでいって代を変えていかないと。5年後、10年後のビジョンを今の25の子が今感じて、30歳、35歳になって、実際に見られる環境が欲しいかな。そこを実現していくためには、あの子らの感性を、若い技術屋の力を上げることだと思います。

50の人間が5年後のビジョンと言われたら、老後のこと考えないかんけど(笑)。

インタビュー2016年1月
取材・文/牟田口、神尾
フォトグラファー/木村 雄司(木村写真事務所)

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・オーガニック120 バスタオル

■用語解説
※1:織り上がった反物を巻きほどき、生地の検品、生地を染色用に重さを合わせたりする工程
※2:四国タオル工業組合が年2回開催、組合員企業が出店する、今治でのタオル即売イベント
※3:今治商工会議所・四国タオル工業組合が実施する検定試験。タオルの歴史や製造の技術、原材料の品質、織り上がったタオルの風合いの違いなどの知識を問われる
※4:IKEUCHI ORGANICのタオルは今治タオル認定もほとんどの商品で取得しているが、今治タオルの認証タグがオーガニック素材でないために製品には付けていない

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