生地と職人と工場と。唯一無二のつなぐ仕事

解反主任宇都宮

IKEUCHI ORGANICの7人の職人が織った生地を検品し、つなぎ合わせ、外部の染色工場に出荷する役割を一手に担うのが解反(かいたん)担当の宇都宮さん。普段はひとりで黙々と業務をこなしていますが、朗らかな性格で社内ではウッチーと愛称で呼ばれ慕われています。IKEUCHIのタオルファンであるお子さんのことや、プライベートを充実させるための仕事術など、常に笑顔で答えてくれました。

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今治の中でも、こだわりのある会社はどこか?

――入社のきっかけを教えて下さい

僕はけっこう職を転々としていたんですけど、今治で何をやったら食っていけるか? という話になって、その中で(仕事は)何でもいいかという訳でもなく、テレビに出てたとか、風力発電のこととか、ちょっとした(IKEUCHIの)情報は耳にしていて、こだわりをもった会社だなと思い、受けてみました。

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カンブリア宮殿の放送後は、とにかく怖かった

――入社して何年目になりますか?

6年目。全然ペーペーですね。

――カンブリア宮殿(※1)で会社のことが放送される前から在籍していたんですよね?

カンブリア宮殿のときは、(今の職種ではなく)機場(はたば※2)に居たんで。会社としてすごい盛り上がりを経験しました。当時はとにかく怖かったですね。どんな問い合わせがどれだけきているか、細かくは伝わって来てないけど、(タオルを)織る量がどんどん増えて、残業も多かったです。

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機場から解反へ

――その後機場から解反(かいたん)に職種が変って今に至るとのことですが、解反は繊維業界人以外には、馴染みのない言葉だと思います。簡単に説明すると、どのような内容の仕事になりますか?

製織機で織り上がった直後は、1枚の長い生地のままなので、まずはこの生地を出荷できる状態にすることと、あとはインターワークス(※3)に、何をどういう順番で加工していくかを依頼して、生地の在庫管理をしています。

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本社工場と染色工場をつなぐ、中継地点としての役割

――織り上がった生地は、どのような工程を経て、出荷できる状態になるのでしょうか?

生地はこのあと染色に出すので、染色釜の容量に合わせて織り上がった生地の重さを調整します。ひと釜が100kg、80kgとかなので、生地の重さを100kg、80kgに近づけるために反(反物=生地を略して”たん”と呼ぶ)と反をくっつけて。今は、バスタオルとほかの反を一緒に繋いで、1回の染色で違う種類の反物を一緒にするとか、繋ぐ作業をしています。

それと、反物はいっぺんに全部出荷できないので、ストックしておいて、どの反物がどれぐらいあるか、履歴を追えるように、ロット番号を立てて管理しています。地味だけど、(本社工場と染色工場をつなぐ)中継所の役割です。

あとは新規で織った布は傷がないかをチェックして。織りあがった分から、表裏の傷がないか、チェックします。

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全てのタオルを触り、状態を確認する男

――解反の仕事は、どんなところにやりがいを感じますか?

IKEUCHI ORGANICの生産するタオル全てに僕、触るんです。表裏を見て触って状態を確認するっていうのは誇らしいです。オリジナル商品はもちろん、他社とのコラボレーション商品も。

――織り上がった生地を見れば一瞬で種類の見分けがつきますか?

種類はもう、すぐにわかりますね。

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子どもたちが無意識に選ぶ、タオル

――今日お持ちいただいた、宇都宮さんオススメタオルは?

オーガニック316ですね。

――そのタオルは何年ぐらい使っているんですか?

これは1年経ってないぐらいかな。子どもが3人いるんで、子どもたちが毎日の様に使っています。

――IKEUCHI ORGANICのタオルを毎日の様に使うって、お子さん贅沢ですね

今治ってタオルを買う習慣があまりないですよね(※4)。子どもたちも(オーガニック316が)良いタオルって意識はないんだけど、手触りがいいとか肌触りがいいとか、子どもたちが考えずにこれがよかったけん、これを使うという感じで使っていると思う。小さいときから使ってる(キャラクターものの)プリントのタオルもあるけど、普段は使わないですね。

――宇都宮さん自身もオーガニック316が好きですか?

僕、髪型がモヒカンなんですよ(笑)。そんなに髪があるわけやないんだけど、髪をふくときに適度に吸水性があってこれぐらいガッツリ拭けるタオルがちょうどいいので316は好きです。

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――最後に、今後どんな働き方をしていきたいですか?

やっぱりプライベートが充実するためには、仕事がきちっとなってないとダメやと思うんです。もちろんお金の面もそうですけど、自分のやることによって、どんどん(会社の)格が上がっていくようにしたい。仕事が上手くいきだすと、遊びもどんどん出来ていくように。そのために仕事をするんじゃないけど、遊びが面白く感じられるような仕事がしたいですね。

インタビュー2016年1月
取材・文/牟田口、神尾
フォトグラファー/木村 雄司(木村写真事務所)

お子さんも絶賛する宇都宮さんオススメのタオルはこちら
・オーガニック316 バスタオル

■注釈
※1:2011年12月にテレビ東京系の同番組で池内タオル(当時)が取り上げられ話題となる
※2:工場内のタオルを織る機械が設置されたエリア
※3:IKEUCHI ORGANICを含む愛媛県のタオル関係会社7社との共同組合による染色工場。世界一厳しいとされる瀬戸内海の排水基準をクリアする排水浄化施設を有する
※4:タオル産地なのでタオル産業従事者からおすそ分けされる事がよくある

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