社長阿部の『カルトなタオル屋さん』
#1 宇宙につれていくタオル

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はじめましてのごあいさつ

ブログを御覧のみなさんはじめまして。IKEUCHI ORGANIC社長の阿部です。

連載の初回ということで、簡単に自己紹介というか、私が今のポジションに就いた経緯についてご説明いたします。

2016年6月1日付で社長に就任いたしました。弊社らしく? 大袈裟なお披露目やご挨拶の場を設けず、ひっそりこっそり就任しました。となりますと、古くからのお取引先様やお客様からは、お披露目会をして欲しいというご要望や、「あいつは何者だ?」といぶかしがられたりといろいろありましたが、結局あまり何も大きな混乱もなく今に至っています。

これには意図がありまして、IKEUCHI ORGANICという会社・ブランドにとっては、現代表である池内計司の存在は大きく、一般のお客様にとっては、アップルにおけるJOBSのような存在です。

何の前触れもなく、いきなり知らない人間が社長に就任するというと、池内計司健康不安説? や、社内のお家騒動説? など余計な心配や不安をお客様やステークホルダーに与えてしまうことになるという危惧があり、自然に引き継いでいく流れを作りたいという思いがありました。

役割分担については、現代表、池内計司はものづくりに専念しその極意を後進に伝えていくこと。私は、現代表が築いたブランドの価値が、これから先も持続できるような仕組みを整えること。と捉えております。

社長らしいことの発信地として

ものづくりの会社なので、ブランドとしての情報発信は池内が引き続き行っているため、私から改めて同じ情報を発信する必要がなく、影が薄い感は拭えませんが、それは上記の意図があるためです。

とは言え、やはり私が何者であるのか、マネジメント担当といえども何を考えているのか?、将来の意気込みは?など、いわゆる社長らしいことの発信がゼロというのは如何なものか?

というご指摘は社外・社内から上がってきまして、「だったらホームページのブログに連載はどうでしょうか?」と広報担当に提案を受け、連載開始と相成ったわけであります。

私が考えていることは、そりゃもう、いろいろありすぎて製品・組織・管理の3分野と中期、長期に分けて折に触れてこちらに寄稿していこうと思います。

まずは第一歩。製品面で、最近考えていることを書いてみたいと思います。

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タオルって意識したことありますか?

この会社と縁が出来るまでは、タオルのことはあまり意識することはなく、深く考えたこともありませんでした。

でも、改めてよく考えてみると、深く意識していない割には、手に取ったときには、だいたいモフモフ、スリスリしてますし好きな感触は決まっていて、普段手に取って実際使うとなるとだいたい決まった数枚しかない! ですし…。

いざ、買おうと思ったときにはいろいろ触り倒して、いつもよく使うその「数枚」に感触が似ているものを探したりしてなにげにこだわってたかもしれないな。と気付きました。

でもこれは、私だけの話ではなくて、お客様に聞いてみるとだいたい同じような話がかえってきます。

要は、タオルというものについて友人とアツく語ったり、話題に登ったりすることがなかっただけで、個人的にはみなさん個々にけっこうなこだわりがあって、日用品でありながら、非常に趣味嗜好性が強いという、カルトで不思議なものだと再認識したのであります。

タオルのある生活。タオルがあると不自然なシーン

また、不思議ついでに、タオルは近くにあると、どうしてもナデナデ、スリスリ、モフモフしてしまうし、何かホッとする。あれはどうしてなんだろう?などと考えながら、「タオルのある生活」なんていうお題で、何か書いてくださいと依頼された事が発端となってこんなとりとめのない事を書いているわけですが、そういう観点で言うとタオルのある生活=ホッとする、リラックスできる生活と言い換えられるのかもしれません。

ここまでくると、なんか無難なところでちっちゃくまとめやがったな! とツッコミを入れたくなる自分がいて、「タオルのある生活」であまり想像つかないものを考えてみました。

いろんな雑誌の写真なんかを見て、ここにタオルが一緒に写っていたらおかしなシチュエーションはあるか? と想像しながら眺めてると、意外なことに結構どんな場面でもあまり邪魔にならないというか、不思議な感じはしないわけです。

日常の風景であれば、どんな場面にも無難に溶け込んでしまうほど、身近な日用品。それがタオルなんだろうか? いや、そんな当たり障りない表現じゃつまらない!

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引用元 Apollo 11 Image Gallery via NASA

タオルが不似合いな場面?

などと考えながら、もやもやしてると、偶然アポロ宇宙飛行士の月面着陸の写真に行き着きました。

ん? 宇宙服着てる宇宙飛行士さんが、タオル持って月を歩いてたらオカシイし笑えるなぁ…。そういえば宇宙という空間で撮られた写真の中で、タオルが写っているものは無い! と気付いたのです。これだ! と。

そう。抱えているミッションや責任も重大な宇宙飛行士さんは、完全密閉されて外部と遮断された、無重力の世界にいるわけで、それだけでも相当なストレスというのは想像に難くない。お気に入りのタオル1枚でもあれば、精神的に落ち着ける効果も大きいんじゃないか? と。だから、マイタオルを宇宙に持っていってもらいましょう!

タオル宇宙に行く

そこで、持っていってもらうにはどうしたらいいのか? を調べました。

やはり無重力の宇宙空間では、持っていけるものは非常に限られていて1gでも持参した荷物の重量は減らさないといけないし、空間が限られている
ので、嵩(かさ)も増えてはいけないという制限があることが分かりました。

さらに、空気の対流がない空間なので、タオルなどの毛羽(毛玉)が出るものはNGで、地球上の菌を持ち出すこともNGなので、理論的には、

「毛羽が出ない、滅菌処理された真空パック状態のタオル」

であれば持ち込み可である。のではないか?という仮説を導きました。

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▲真空パックのタオル試作品

タオルは「食品」か?

丁度そのころ、弊社では「赤ちゃんが舐めても安全」という基準からさらに一歩引き上げて、「赤ちゃんが食べても安全」という製品基準にするにはどういう管理方法が適切か? という命題に取り組んでおりました。

そこで行き着いた結論が、食品を生産する工場の管理基準であるISO22000を取得するというものでしたが、これには、検査官の方々に、我々が生産しているものは「食品である」という解釈をしていただかなければなりません。

タオルは食べ物か? 積極的に食べるものではありませんが、安全性がしっかり確立されて、なおかつ消化できる(生分解する)ものであれば、
「食べても命に別状ない」ものであるという理屈で、弊社が生産するタオル等の繊維製品は「フードファブリック」であるという名目でISO22000を無事取得しました。

食品なら宇宙へ持っていける?

弊社のこの提案・解釈は興味を持って評価いただき、検査官の方から、「ISO22000はHACCAPと同じ考え方の延長線上にあるので、そういう基準で作られた繊維製品なら、宇宙へ持っていけるかもしれない。」というアドバイスをいただくのです。

そうです。ここで宇宙へ持っていく妄想とISO取得が繋がって、はるかに妄想が現実味を帯びてきたのであります。

新たなる課題の噴出

そこで勇んで、宇宙業界? と繋がっている方と連絡を取り、我々のタオルを宇宙へ持っていきたい! というお話をしました。しかし、世の中には宇宙へ持っていくお墨付きを得られると商売的なチャンスが広がるので、商品提案がひきもきらない状況と見え、やんわりお断りされました。

でも、ここで諦めてはいけない! ので、いろいろ食い下がって、正面突破ではなく脇からもアプローチしてみようということで、宇宙センターのミュージアムショップなどで販売できるようなお土産品の開発から行って、なんとか宇宙飛行士の方の日常生活で使っていただく、もしくは、そういうタオルがあるということを知っていただくことから始めようと現在商品開発を始めています。

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▲お土産売り場に真空パックタオルが並ぶ?(イメージ)

長い道のりだけど!

こういう遠回りなやり方で、チャンスをうかがう段階ですが、恐らくこういう無知で無謀な提案を面白がっていただくことができて、いろんな応援体制を築いていただいており、もしかしたら案外早い段階で、然るべき人の手に弊社商品が渡るかもしれないという希望が出てきています。

オフィシャルグッズとしての認定を取って、実績が出たら、次は本丸への提案と膨大な検査クリアという課題が待っていますが、ハードルが高い方が燃えるもので、なんとかして食い込みたいなと狙っています。

宇宙からのTV中継で、弊社製品を使う宇宙飛行士の方の映像が流れることを考えるとワクワクします。視聴者の方が「あ、このタオル、ウチで使ってるのと同じだ!」と気づいてくれたら、それは弊社にとって、ものすごく嬉しい事ですし、ご愛用いただいているお客様も嬉しいんじゃないかなと思っています。

こういう楽しい妄想があると、怠け者の僕でも頑張れる! ので、是非皆さんも、陰ながら応援いただけると更に嬉しいです。

東京オリンピック開催までに、なんとか「宇宙タオル」を実現させたい!
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