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自分の言葉で語る大切さに気づかされた、約半年間のイケウチでのインターン

2023.03.23

目次

京都ストアにて、ストアスタッフとして約半年間のインターンをした早川実優(はやかわ みゆ)さん。イケウチで働くなかで感じたことを、早川さんに語ってもらいました。

伝統産業かつ変革を続ける企業を学びたい

はじめまして、今年春に立命館大学の経営学部を卒業した早川です。大学4年時の9月から3月までの約半年間、京都ストアで働かせてもらいました。

働くことになったきっかけは卒業論文の執筆です。私のゼミでは、各人が自分の関心のある企業について研究し、これからの企業活動において重要と思うものを発表していきます。私は、昔ながらの伝統産業でありながら、時代にあわせて変革を続けている企業を調べたいと考えていました。そんな折、ゼミの教授が紹介してくれたのがIKEUCHI ORGANICです。

はじめて京都ストアに足を運んだ時、一般のお客さんとして訪問したにも関わらず、ものづくりや環境への取り組みなど、あれこれと質問をしてしまいました。ありがたかったのが、店長の益田さんがものすごく丁寧に応対してくれたことです。おそらく、1時間半くらい、私の話につきあってくださったと思います。

後日、益田さんから「イケウチに興味をもっているなら、インターンとしてストアで働いてみませんか」と連絡をいただきました。その頃の私は「イケウチについて卒業論文を書こう」と決意を固めていたので、まさに渡りに船といったお誘いでした。

卒業論文の研究を充実させたい。IKEUCHI ORGANICという会社の実態を、実際に自分が働くことでより理解したい。インターンとして働きはじめた当初、そうした想いが私の中に強くありました。

決まり切った説明ではなく、自分の言葉で伝える大切さ

イケウチのストアに初めてご来店されたお客さまは、タオルの種類の豊富さとタオルごとの風合いの違いに驚かれます。ストアスタッフは、お客さまと対話をしながら、お客さまにとってベストなタオルを一緒に探していきます。

そのため、先輩ストアスタッフの皆さんの接客を参考にしたり、自分でもイケウチのタオルを実際に使いながら、必死に勉強していきました。ただ、「自分は間違ったことを伝えていないだろうか」という不安が常にありました。店頭に立たせてもらっている以上、自分はイケウチの看板を背負っているというプレッシャーを勝手に背負いこんでいたのです。

ですが、ある時、益田さんから「そんな難しいこと考えないで、自分が良いと思ったものを、自分の口でそのまま伝えれば良いんだよ」と伝えられ、目が覚める思いがしました。

それまでの私は、正しいマニュアルのようなものが存在していて、それ通りにやらないといけないと思い込んでいました。でも、大切なのは「この商品を本当にオススメしたいと思うか」という気持ちと、自分の言葉で語ること。益田さんの言葉にはイケウチへの圧倒的な愛をいつも感じますが、それは自分の言葉で話しているからだと気づきました。

タオルを使ってみて、自分はどう感じたのか。決まり切った商品の説明ではなく、自分の言葉で伝えていく。このことを意識するようになってからは、変に肩に力を入れることなく、自然体で店頭に立てるようになりました。

嘘がないからこそ、憂いなく語ることができる

イケウチで働くなかで起きた変化として、自分の価値観について考えるようになりました。「自分って何が好きなんだろう」「自分はいつもこれを使っているけど、なぜこれを使っているんだろう」。そんな自問自答をよくするようになりました。

これは、益田さんをはじめとしたストアスタッフの皆さんや、京都ストアの昔からの常連のお客さまからの影響だと思います。みなさん、タオル以外のものごとにも、強いこだわりをもっていて、そのことでいつも談笑されています。そういう姿を見て、「こだわりを他の人と分かち合うって、なんだか素敵だな」と思うようになりました。

もともと私は、自分が良いと思ったものに自信があるタイプではなく、好きなものを友人に伝えることもあまりしてきたほうではありません。でも、イケウチで接客をするなかで、自分が良いと思ったものを自分の言葉で伝えていくことを繰り返し、お客さまに喜んでいただけると、自分の感性に自信が持てるようになります。

この感覚に気づくと、自分の好きが広がっていって、自分の周りに好きが溢れている感覚を覚え、とても幸せな気持ちになります。こうした感覚を持つことができたのも、イケウチで働いてよかったと思えることのひとつです。

最終的に、私の卒業論文のタイトルは「ブランドの本物感を高める、企業と消費者とのコミュニケーション」となりました。どうやってブランドの本物感を高めるのか。どうやってお客さまとの関係性を築いていくのか。それをテーマに、イケウチで学んだことを書かせてもらいました。

振り返ると、IKEUCHI ORGANICは、どこを切り取っても嘘がない会社だと感じます。全ての活動に一貫したこだわりがあり、自分たちの取り組みが完璧ではないことまで含めて、オープンに公開していていく。その姿勢がブランドの本物感を醸成し、お客さまがイケウチを応援したくなる気持ちにつながっているのではないかと感じました。

嘘がないからこそ、憂いなく、自分の言葉で語ることができる。私自身、こだわりをもって、自分の気持ちに素直に生きていきたい。そんなことを感じた半年間でした。

早川さんオススメのタオル:オーガニック330 シャワータオル
このタオルに興味を示してくださるお客さまを見かけると、ついつい熱を入れて説明してしまう一枚です。
私はお風呂あがりやヘアドライの際に使用していますが、吸水性とボリューム感があって気持ちいいです。
サイズはバスタオルほど大きくないので洗濯がしやすく、一人暮らしの方には特にオススメです。

イケウチオーガニック

記事を書いた人

イケウチオーガニック

1953年創業、今治タオルの専門店IKEUCHI ORGANICのスタッフが、商品のご紹介や日々の洗濯、お手入れ、メンテンナンス方法などタオルのお役立ち情報のほか、オーガニックコットンの生産現場や今治本社工場での環境に配慮した取り組みなど、ものづくりの背景をコラムでご紹介しています。