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作り手と使い手の心が通いあう『IKEUCHI ORGANIC OPEN HOUSE -LIVE TOUR 2025-』を開催

2025.10.24

作り手と使い手の心が通いあう『IKEUCHI ORGANIC OPEN HOUSE -LIVE TOUR 2025-』を開催

目次

今治本社工場にお客様をお迎えし、私たちのものづくりの全てをお見せする、毎年一日限りの特別なイベント『IKEUCHI ORGANIC OPEN HOUSE』。

2025年は10月4日(土)に開催しました。

開催前日の天気予報では、終日雨。社内では少しでも天気が良くなるようにと、てるてる坊主をつくって願掛けをしていました。その甲斐もあってか、小雨がぱらつく程度にとどまり、天候が崩れることはありませんでした。



そして、オープンハウス当日。
多くのお客様を今治にお迎えし、今年も工場内は温かな熱気と活気に包まれました。



お客様に感じていただきたいのは、圧倒的な“ライブ感”。

まるでミュージシャンのライブさながらに、職人たちのこだわりや技術を、お客様に体感していただく。そんな想いを込めて、オープンハウスでは『LIVE TOUR』というサブタイトルを昨年から冠しました。

全国各地から足を運んでくださったお客さまの中には、何度も参加してくださっている方から、今回が初めてという方まで、さまざまな方がいらっしゃいました。なかには、IKEUCHI ORGANICのイベント自体に初めて参加という方の姿もありました。

それでも、オープンハウスが始まると、皆さんすぐに打ち解けて、「どこからいらっしゃったんですか?」「IKEUCHI ORGANICをどこで知ったんですか?」といった会話を交わしながら、笑顔で交流されている様子がとても印象的でした。

触れて、話して、感じる。ものづくりの現場

今年も例年どおり、集合場所は松山空港です。
代表の池内やセールスコンダクターの益田がパネルを掲げ、お客様を到着ロビーで出迎えます。

空港からはバスに乗り込み、今治へと向かう途中で、代表・池内の行きつけのレストラン『ピッツェリア マルブン』に立ち寄ります。

名物の特製ナポリタンをいただき、和やかな雰囲気の中で交流を深めたあと、今治本社工場へと再出発します。





今年もご案内する内容は、職人たちがアイデアを出し合いながら考えていきました。

スケジュールの合間をぬって案内の練習を重ね、前日には全体リハーサルも実施。反省点を共有しながら、本番に向けて入念な準備を進めてきました。

毎年開催しているオープンハウスですが、回を重ねるごとに、ご案内する内容は少しずつ進化しています。

たとえば、今年からの新しい試みとして、現在は製造を終了している商品や生地も含め、IKEUCHI ORGANICの歴代商品を一堂に展示。お客さまからは「こんな商品があったんですね」という驚きの声も聞かれました。

タオル生地と一口に言っても、設計やデザインによって生まれる風合いはさまざま。時代ごとの“ものづくりの個性”を感じ取っていただける展示となりました。


また、毎年ご好評をいただいている、社長・阿部によるタオルの洗濯方法ワークショップも開催しました。

洗剤や水温の組み合わせによって、汚れの落ち方がどのように変わるのか。その違いを実演しながら、タオルを長く心地よく使っていただくための洗濯のポイントを紹介しました。


今年も、工場見学の最中には、お客様から職人たちへ、多くの質問が寄せられました。

真剣な眼差しで問いかけるお客さまに応えるうちに、職人たちの説明にも自然と熱がこもっていきます。作り手と使い手が直接言葉を交わすなかで、ものづくりへの共感が生まれていく。そんな光景が、あちこちで見られました。

共に語り、共に描く、IKEUCHI ORGANICのこれから

今回のオープンハウスでも、この日だけの限定商品の販売を行いました。

普段、IKEUCHI ORGANICの商品は、代表・池内がコンセプトを考え、試作を重ねたうえで商品化していきます。しかし、この日だけは特別。職人たち自身がコンセプトを考え、企画から製作までを手がけた商品を販売しました。

その中のひとつが、マフラータオルです。

スポーツ観戦やライブ会場での応援グッズとして知られるマフラータオルですが、日よけや汗拭き、冬の防寒など、季節を問わず幅広く活用されています。そんなマフラータオルをIKEUCHI ORGANICがつくったらどうなるか?その問いを起点に、職人たちが自由な発想で生み出した一枚です。

また、これからストアに登場予定の商品を、ひと足早く先行販売しました。

そのひとつが、アップサイクル商品として新たに登場したヘアバンドです。生産の過程で、わずかな汚れがついてしまったり、糸のほつれが生じてしまったタオル。いわゆるB品として正規販売の対象から外れてしまうそれらを、アップサイクルして生まれたアイテムです。

最後は、今治本社の2階で振り返り会を開催しました。

今年のテーマは「ここにいる全員で、IKEUCHI ORGANICの未来を語りたい」です。

職人たちもグループの輪に加わります。そして、IKEUCHI ORGANICの好きなところや、今回の工場見学で感じたことを、それぞれに語っていただきました。



そして最後に、「これからどんな会社になってほしいか?」という問いを投げかけさせてもらいました。

「後世に語り継がれるブランドになってほしい」「軸をぶらさずに、ものづくりを続けてほしい」「国産のオーガニックコットンを使ったものづくりにも挑戦してほしい」など、参加者の皆さまから様々なご意見をいただきました。

なかでも、「海外の人にも知られるブランドになってほしい」という声は、代表・池内の海外展開への想いに火をつけるものでした。その期待に応えていくためにも、海外展開に力を入れていく決意を新たにしました。

こうして、2025年のオープンハウスは大盛況のうちに幕を閉じました。 終了後は今治駅近くのPacific Parlorで懇親会が開かれ、夜遅くまで語り合う姿も見られました。

また来年、今治でお会いできるのを楽しみに

改めて、この日のために全国各地から今治まで足を運んでくださったお客様に、心より感謝申し上げます。

オープンハウス終了後にご記入いただいたアンケートには、「また来年もオープンハウスに参加したいです」「ここで織られていると思うと、タオルがいっそう愛おしくなりました」など、温かいメッセージが数多く寄せられました。

一通一通のメッセージを読みながら、IKEUCHI ORGANICのものづくりが、お客様の暮らしの中で確かに息づいていることを改めて感じました。

職人たちの手しごとをより深く体感していただけるよう、創意工夫を重ねて開催しているオープンハウス。この一日が、皆さまの記憶の中に長く残るものとなっていれば幸いです。

IKEUCHI ORGANICでは、これからも毎年オープンハウスを続けていく予定です。来年もまた、今治の地でお会いできることを楽しみにしています。

イケウチオーガニック

記事を書いた人

イケウチオーガニック

1953年創業、今治タオルの専門店IKEUCHI ORGANICのスタッフが、商品のご紹介や日々の洗濯、お手入れ、メンテンナンス方法などタオルのお役立ち情報のほか、オーガニックコットンの生産現場や今治本社工場での環境に配慮した取り組みなど、ものづくりの背景をコラムでご紹介しています。